古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1114番

我が戀は

藤原公能(ふじわらのきんよし)

わが恋は、千木の片削ぎのように、むずかしいばかりで、行き合わないまま年が積もってしまった。

作者
大炊御門右大臣(藤原公能)
  1. 1崇德院すとくゐん崇德院すとくゐんすとくいんににに百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりけるりけるりける時とき時ときとき詞書
  2. 2我わ我わわががが戀こひ戀こひこいははは初句
  3. 3千木ちぎ千木ちぎちぎののの片かた片かたかたそぎそぎそぎ二句
  4. 4かたくのみかたくのみかたくのみ三句
  5. 5行ゆ行ゆゆきあはできあはできあわで年とし年としとしののの四句
  6. 6積つも積つもつもりぬるかなりぬるかなりぬるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕崇徳院に百首歌を献上した時に。

わが恋は、千木の片削ぎのように、むずかしいばかりで、行き合わないまま年が積もってしまった。

意訳

私の恋は、神社の屋根の千木の先が交わらないように、むずかしいばかりで、あの人と行き会えないまま年が積もってしまった。

語釈・文法注

千木
神社の屋根の両端で交差する木。
片そぎ
千木の先を片側だけ削いだもの。

和歌

作者
藤原公能(ふじわらのきんよし) 1115–1161
藤原実能の子で、実定の父。右大臣に至った。大炊御門右大臣と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1114番
歌体
短歌
状況
詞書「崇德院に百首の歌奉りける時」(崇徳院に百首歌を献上した時に)。

修辞

序詞
「我が戀は千木の片そぎ」が「かたく」を導く。
字余り
第四句。

解説

大炊御門右大臣(藤原公能)の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、203頁(コマ111)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日