古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1097番

忍ばじよ

藤原公継(ふじわらのきんつぐ)

忍ぶまいよ。石の間を伝って流れる谷川も、瀬をせき止めるからこそ、水かさが増したのだ。

作者
春宮權大夫公繼(藤原公継)
  1. 1和歌所わかどころ和歌所わかどころわかどころののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、依忍增戀しのぶによりてまさるこひ依忍增戀しのぶによりてまさるこひしのぶによりてまさるこいといふことといふことということををを詞書
  2. 2忍しの忍しのしのばじよばじよばじよ初句
  3. 3石間いしま石間いしまいしまづたひのづたひのづたいの二句
  4. 4谷川たにがは谷川たにがはたにがわももも三句
  5. 5瀨せ瀨せせをををせくにこそせくにこそせくにこそ四句
  6. 6水みづ水みづみずまさりけれまさりけれまさりけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕和歌所の歌合で、「依忍増恋(忍ぶによりて増さる恋)」という題を。

忍ぶまいよ。石の間を伝って流れる谷川も、瀬をせき止めるからこそ、水かさが増したのだ。

意訳

もう忍ぶのはやめよう。石の間を伝って流れる谷川も、瀬をせき止めるからこそ水かさが増すのだ。忍べば忍ぶほど、恋心は募るばかりだ。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原公継(ふじわらのきんつぐ) 1175–1227
藤原実定の子。左大臣に至った。徳大寺家を継いだ。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1097番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、依忍增戀といふことを」(和歌所の歌合で、「依忍増恋(忍ぶによりて増さる恋)」という題を)。

修辞

初句切れ
初句切れ。

解説

公継の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、200頁(コマ110)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日