古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1098番

人もまだ

信濃(しなの)

人もまだ踏み入って見たことのない山の岩陰を流れる水を、袖でせき止めることだ。

作者
信濃
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2人ひと人ひとひともまだもまだもまだ初句
  3. 3ふみふみふみ見み見みみぬぬぬ山やま山やまやまののの二句
  4. 4いはがくれいはがくれいわがくれ三句
  5. 5流なが流ながながるゝるゝるる水みづ水みづみずををを四句
  6. 6袖そで袖そでそでにせくかなにせくかなにせくかな結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

人もまだ踏み入って見たことのない山の岩陰を流れる水を、袖でせき止めることだ。

意訳

まだ誰も踏み入ったことのない山の岩陰をひそかに流れる水のように、人に知られない涙を、私は袖でせき止めている。

語釈・文法注

ふみ
「踏み」と「文」を掛ける。

和歌

作者
信濃(しなの) 生没年未詳(十二世紀末)
後鳥羽院の時代の女房歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1098番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「ふみ」に「踏み」と「文」。

解説

信濃の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、200頁(コマ110)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日