新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1091番
人しれぬ
人知れぬ恋にわが身は沈むけれども、見る目に浮かぶのは涙なのだった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕「見れど逢はぬ恋」という題を詠みました歌。
人知れぬ恋にわが身は沈むけれども、見る目に浮かぶのは涙なのだった。
意訳
人知れぬ恋に、わが身は深く沈んでいく。けれども、あの人を見るたびに浮かんでくるのは、涙なのだった。
語釈・文法注
- みるめ
- 「見る目」と「海松布」を掛ける。
和歌
- 作者
- 源有仁(みなもとのありひと) 1103–1147
後三条天皇の孫で、輔仁親王の子。臣籍に下って左大臣に至った。花園に住んだので花園左大臣と呼ばれた。詩歌・管絃にすぐれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1091番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「見れどあはぬ戀といふ心をよみ侍りける」(「見れど逢はぬ恋」という題を詠みました歌)。
修辞
- 掛詞
- 「みるめ」に「見る目」と「海松布」。
- 縁語
- 「沈め」「浮く」。
解説
有仁の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、199頁(コマ109)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日