古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1090番

戀ひしとも

近衛院(このえいん)

恋しいとでも言えば、心が晴れるだろうに。苦しいことだ、人目を包み隠す思いは。

作者
近衛院御歌(近衛院)
  1. 1忍戀しのぶこひ忍戀しのぶこひしのぶこいののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2戀こ戀ここひしともひしともいしとも初句
  3. 3いはゞいはゞいわば心こころ心こころこころののの二句
  4. 4行ゆ行ゆゆくべきにくべきにくべきに三句
  5. 5苦くる苦くるくるしやしやしや人目ひとめ人目ひとめひとめ四句
  6. 6つゝむつゝむつつむ思おも思おもおもひひいははは結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「忍恋」の心を。

恋しいとでも言えば、心が晴れるだろうに。苦しいことだ、人目を包み隠す思いは。

意訳

恋しいとひと言でも言えれば、心も晴れるだろうに。人目を気にして包み隠している思いは、なんと苦しいことか。

語釈・文法注

ゆく
満足する。心が晴れる。

和歌

作者
近衛院(このえいん) 1139–1155
第七十六代天皇。鳥羽天皇の皇子で、母は美福門院。三歳で即位し、十七歳で没した。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1090番
歌体
短歌
状況
詞書「忍戀の心を」(「忍恋」の心を)。

修辞

倒置
倒置。

解説

近衛天皇の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、198頁(コマ109)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日