古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1076番

つれもなき

源師俊(みなもとのもろとし)

つれない人の心のつらさに、泥の中を這う葦の下根の「ね」ではないが、声をあげて泣くことだ。

作者
權中納言師俊(源師俊)
  1. 1法性寺入道前關白太政大臣ほふしやうじにふだうさきのくわんぱくだいじやうだいじん法性寺入道前關白太政大臣ほふしやうじにふだうさきのくわんぱくだいじやうだいじんほっしょうじにゅうどうさきのかんぱくだいじょうだいじんののの家いへ家いへいえののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2つれもなきつれもなきつれもなき初句
  3. 3人ひと人ひとひとののの心こころ心こころこころののの二句
  4. 4うきにうきにうきにはははふふう三句
  5. 5葦あし葦あしあしののの下した下したした根ね根ねねののの四句
  6. 6ねねねをををこそはこそはこそは泣な泣ななけけけ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕法性寺入道前関白太政大臣の家の歌合で。

つれない人の心のつらさに、泥の中を這う葦の下根の「ね」ではないが、声をあげて泣くことだ。

意訳

つれないあの人の心のつらさに、沼の泥を這う葦の根のように、私は人知れず声をあげて泣いている。

語釈・文法注

うき
「憂き」と「泥(うき)」を掛ける。
ね
「根」と「音」を掛ける。

和歌

作者
源師俊(みなもとのもろとし) 1080–1141
源俊房の子で、師時の弟。権中納言に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1076番
歌体
短歌
状況
詞書「法性寺入道前關白太政大臣の家の歌合に」(法性寺入道前関白太政大臣の家の歌合で)。

修辞

掛詞
「うき」に「憂き」と「泥」、「ね」に「根」と「音」。

解説

師俊の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、195頁(コマ107)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日