古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1066番

あるかひも

源景明(みなもとのかげあきら)

生きているかいもなく、渚に寄せる白浪のように、絶え間なくもの思いをするわが身なのだった。

作者
源景明
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2あるかひもあるかひもあるかいも初句
  3. 3渚なぎさ渚なぎさなぎさににに寄よ寄よよするするする二句
  4. 4白波しらなみ白波しらなみしらなみののの三句
  5. 5まなくまなくまなく物思ものおも物思ものおもものおもふふう四句
  6. 6我わ我わわががが身み身みみなりけりなりけりなりけり結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

生きているかいもなく、渚に寄せる白浪のように、絶え間なくもの思いをするわが身なのだった。

意訳

生きているかいもない。渚に絶え間なく寄せる白浪のように、休む間もなく恋のもの思いに沈むわが身なのだった。

語釈・文法注

あるかひもなぎさ
「甲斐も無き」と「渚」を掛ける。

和歌

作者
源景明(みなもとのかげあきら) 生没年未詳(十世紀)
源兼光の子。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1066番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「なぎさ」に「無き」と「渚」。
字余り
第四句。

解説

景明の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、193〜194頁(コマ106)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日