古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1062番

誰ぞこの

藤原実方(ふじわらのさねかた)

誰だろう。三輪の檜原も知らないのに、私の心の杉を尋ねてくるのは。

作者
實方朝臣(藤原実方)
  1. 1女をんな女をんなおんなののの杉すぎ杉すぎすぎののの實み實みみをををつゝみておこせつゝみておこせつつみておこせ侍はべ侍はべはべりければりければりければ詞書
  2. 2誰たれ誰たれたれぞこのぞこのぞこの初句
  3. 3三輪みわ三輪みわみわののの檜ひ檜ひひははばらもらもらも二句
  4. 4しらなくにしらなくにしらなくに三句
  5. 5心こころ心こころこころののの杉すぎ杉すぎすぎののの四句
  6. 6我われ我われわれをををたづぬるたづぬるたずぬる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕女が杉の実を包んで贈ってきましたので。

誰だろう。三輪の檜原も知らないのに、私の心の杉を尋ねてくるのは。

意訳

杉の実をくれたのは誰だろう。私は三輪の檜原も知らないのに、どうして杉を目印に私を訪ねてくるのだろうか。

語釈・文法注

三輪
大和国の三輪山。杉が神木とされ、「恋しくはとぶらひ来ませ杉立てる門」の歌で知られる。

和歌

作者
藤原実方(ふじわらのさねかた) ?–998
藤原定時の子。左近中将に至ったが、陸奥守として任地に下り、そこで没した。清少納言と親しかった。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1062番
歌体
短歌
状況
詞書「女の杉の實をつゝみておこせ侍りければ」(女が杉の実を包んで贈ってきましたので)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
倒置
倒置。

解説

実方の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、193頁(コマ106)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日