古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1061番

いかにせむ

藤原実方(ふじわらのさねかた)

どうしよう。久米路の橋のように、途中で渡しきれない身となってしまうのだろうか。

作者
實方朝臣(藤原実方)
  1. 1女をんな女をんなおんなにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2いかにせむいかにせむいかにせむ初句
  3. 3久米路くめぢ久米路くめぢくめじののの橋はし橋はしはしののの二句
  4. 4なかなかなか空ぞら空ぞらぞらににに三句
  5. 5渡わた渡わたわたしもしもしも果は果ははてぬてぬてぬ四句
  6. 6身み身みみとやなりなむとやなりなむとやなりなむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕女に贈った歌。

どうしよう。久米路の橋のように、途中で渡しきれない身となってしまうのだろうか。

意訳

どうしたらいいのだろう。葛城の神が架けかけて途中でやめた久米路の橋のように、恋をとげられずに中途半端な身となってしまうのだろうか。

語釈・文法注

久米路の橋
葛城の一言主神が架けようとして途中でやめたという伝説の岩橋。
なか空
途中。

和歌

作者
藤原実方(ふじわらのさねかた) ?–998
藤原定時の子。左近中将に至ったが、陸奥守として任地に下り、そこで没した。清少納言と親しかった。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1061番
歌体
短歌
状況
詞書「女につかはしける」(女に贈った歌)。

修辞

初句切れ
初句切れ。

解説

実方の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、193頁(コマ106)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日