古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1056番

水莖の

読人しらず(よみびとしらず)

水茎の岡の木の葉を吹き返す風のように、誰があなたを恋するようになると思っただろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1水莖みづくき水莖みづくきみずくきののの初句
  2. 2岡をか岡をかおかののの木こ木ここののの葉は葉ははををを二句
  3. 3吹ふ吹ふふきかへしきかへしきかえし三句
  4. 4誰たれ誰たれたれかはかはかは君きみ君きみきみををを四句
  5. 5戀こ戀ここひむとひむといむと思おも思おもおもひしひしいし結句

引用の仕方

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現代語訳

水茎の岡の木の葉を吹き返す風のように、誰があなたを恋するようになると思っただろうか。

意訳

水茎の岡の木の葉を風が吹き裏返すように、思いがけず心がひるがえって、まさかあなたを恋するようになるとは、思いもしなかった。

語釈・文法注

水茎の岡
近江国の歌枕。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1056番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「水莖の岡の木の葉を吹きかへし」が「誰かは」を導くとされる。

解説

作者未詳。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、192頁(コマ106)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日