古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1055番

ありとのみ

読人しらず(よみびとしらず)

いるとばかり噂に聞きながら、音羽川を渡ったならば、袖にその姿も映ってほしい。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1ありとのみありとのみありとのみ初句
  2. 2音おと音おとおとににに聞き聞きききつゝきつゝきつつ二句
  3. 3音羽おとは音羽おとはおとわ川がは川がはがわ三句
  4. 4わたらばわたらばわたらば袖そで袖そでそでににに四句
  5. 5かげもかげもかげも見み見みみえなむえなむえなむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

いるとばかり噂に聞きながら、音羽川を渡ったならば、袖にその姿も映ってほしい。

意訳

あの人がいるとばかり噂に聞いている。音羽川を渡ったら、せめて水に濡れた袖にその姿が映ってほしい。

語釈・文法注

音羽川
山城国の川。「音(噂)」を響かせる。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1055番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

作者未詳。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、192頁(コマ106)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日