古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1053番

濁り江の

読人しらず(よみびとしらず)

濁った入り江が澄むように、一緒に住むことはむずかしいだろうが、どうにかしてほのかにでも姿を見たいものだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1濁にご濁にごにごりりり江え江ええののの初句
  2. 2すまむことこそすまむことこそすまむことこそ二句
  3. 3難かた難かたかたからめからめからめ三句
  4. 4いかでほのかにいかでほのかにいかでほのかに四句
  5. 5影かげ影かげかげををを見み見みみてましてましてまし結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

濁った入り江が澄むように、一緒に住むことはむずかしいだろうが、どうにかしてほのかにでも姿を見たいものだ。

意訳

濁った入り江が澄むことがないように、あなたと一緒に住むことはむずかしいだろう。でもせめて、ほのかにでも姿を見たいものだ。

語釈・文法注

すまむ
「澄まむ」と「住まむ」を掛ける。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1053番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「すま」に「澄ま」と「住ま」。

解説

作者未詳。底本は結句を「影を見てまし」とするが、「影を見せまし」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、192頁(コマ106)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日