古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1051番

有度濱の

読人しらず(よみびとしらず)

有度浜のように、疎遠なままで世を過ごしてよいものか。浪の寄る夜ごとに、会いたいものだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1有度濱うどはま有度濱うどはまうどはまののの初句
  2. 2疎うと疎うとうとくのみやはくのみやはくのみやは二句
  3. 3世よ世よよをばをばをば經へ經へへむむむ三句
  4. 4波なみ波なみなみのののよる〳〵よる〳〵よるよる四句
  5. 5逢あ逢ああひみてしがなひみてしがないみてしがな結句

引用の仕方

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現代語訳

有度浜のように、疎遠なままで世を過ごしてよいものか。浪の寄る夜ごとに、会いたいものだ。

意訳

有度浜の名のように疎遠なままで過ごしてよいものか。浪が浜に寄るように、夜ごとにあなたに会いたい。

語釈・文法注

有度浜
駿河国の歌枕。「疎し」を響かせる。
よる
浪が「寄る」と「夜」を掛ける。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1051番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「有度浜の」が「うとく」を導く。
三句切れ
三句切れ。
掛詞
「よる」に「寄る」と「夜」。

解説

作者未詳。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、192頁(コマ106)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日