古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1043番

時鳥

藤原公任(ふじわらのきんとう)

時鳥がいつかと待っていた菖蒲草の今日は、どのような声で鳴くのだろう。

作者
前大納言公任(藤原公任)
  1. 1五月五日さつきいつか五月五日さつきいつかさつきいつか、、、馬うま馬うまうまののの內うち內うちうち侍はべ侍はべはべにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2時鳥ほととぎす時鳥ほととぎすほととぎす初句
  3. 3いつかといつかといつかと待ま待ままちしちしちし二句
  4. 4あやめあやめあやめ草ぐさ草ぐさぐさ三句
  5. 5けふけふきょうはははいかなるいかなるいかなる四句
  6. 6ねにかねにかねにか鳴な鳴ななくべきくべきくべき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕五月五日、馬内侍に贈った歌。

時鳥がいつかと待っていた菖蒲草の今日は、どのような声で鳴くのだろう。

意訳

時鳥が鳴くのを待つように、私も菖蒲の節句を待っていた。今日、あなたはどんな声で鳴いて、私に応えてくれるのだろう。

語釈・文法注

ね
「根」と「音」を掛ける。

和歌

作者
藤原公任(ふじわらのきんとう) 966–1041
関白藤原頼忠の子。大納言に至った。和歌・漢詩・管絃にすぐれ、『和漢朗詠集』を編み、『拾遺抄』『三十六人撰』を撰んだ。歌論書『新撰髄脳』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1043番
歌体
短歌
状況
詞書「五月五日、馬の內侍につかはしける」(五月五日、馬内侍に贈った歌)。

修辞

掛詞
「ね」に「根」と「音」。

解説

公任の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、190頁(コマ105)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日