新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1038番
つらけれど
つらいけれども、恨もうとはやはり思われない。やはり行く先を頼みにする心があるので。
場面イラスト(準備中)
- 1冷泉院冷泉院れいぜいいんみこのみこのみこの宮宮みやととと申申もうしけるしけるしける時時とき、、、さぶらひけるさぶらひけるさぶらいける女房女房にようぼうををを見見みかはしていひわたりかはしていひわたりかわしていいわたり侍侍はべりけるりけるりける頃頃ころ、、、手手て習習ならしけるしけるしける所所ところにまかりてにまかりてにまかりて、、、ものにものにものに書書かききき付付つけけけ侍侍はべりけるりけるりける詞書
- 2つらけれどつらけれどつらけれど初句
- 3恨恨うらみむとみむとみむとはははたたた二句
- 4おもほえずおもほえずおもおえず三句
- 5猶猶なほほお行行ゆくさきくさきくさきををを四句
- 6たのむたのむたのむ心心こころににに結句
現代語訳
〔詞書〕冷泉院がまだ皇太子と申しあげた時、お仕えしていた女房と情を交わして言い寄っておりましたころ、手習いをしていた所に行って、物に書きつけました歌。
つらいけれども、恨もうとはやはり思われない。やはり行く先を頼みにする心があるので。
意訳
あなたのつれなさはつらいけれど、恨もうとは思わない。それでもなお、二人の行く末を頼みにする気持ちがあるのだから。
語釈・文法注
- はた
- やはり。
和歌
- 作者
- 藤原伊尹(ふじわらのこれただ) 924–972
藤原師輔の子。摂政・太政大臣に至った。諡は謙徳公。和歌所の別当として『後撰和歌集』の撰集に関わった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1038番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「冷泉院みこの宮と申しける時、さぶらひける女房を見かはしていひわたり侍りける頃、手習しける所にまかりて、ものに書き付け侍りける」(冷泉院がまだ皇太子と申しあげた時、お仕えしていた女房と情を交わして言い寄っておりましたころ、手習いをしていた所に行って、物に書きつけました歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 倒置
- 倒置。
解説
伊尹の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、189頁(コマ104)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日