古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1037番

忍ぶるに

九条兼実(くじょうかねざね)

忍ぶのに心の隙はないけれども、それでも漏れるものは涙なのだった。

作者
入道前關白太政大臣(九条兼実)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときとき、、、忍戀しのぶこひ忍戀しのぶこひしのぶこい詞書
  2. 2忍しの忍しのしのぶるにぶるにぶるに初句
  3. 3心こころ心こころこころのののひまはひまはひまは二句
  4. 4なけれどもなけれどもなけれども三句
  5. 5猶な猶ななほもるものほもるものおもるものははは四句
  6. 6淚なみだ淚なみだなみだなりけりなりけりなりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を詠みました時に、「忍恋」を。

忍ぶのに心の隙はないけれども、それでも漏れるものは涙なのだった。

意訳

恋を忍ぶことに心は少しのゆるみもないけれど、それでもこぼれ出てしまうのは、涙なのだった。

語釈・文法注

和歌

作者
九条兼実(くじょうかねざね) 1149–1207
関白藤原忠通の子で、良経の父、慈円の兄。摂政・関白・太政大臣を務め、九条家の祖となった。日記『玉葉』を残した。俊成・定家を庇護し、家で百首歌や歌合を催した。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1037番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌よみ侍りける時、忍戀」(百首歌を詠みました時に、「忍恋」を)。

解説

兼実の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、189頁(コマ104)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日