古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1027番

わが戀も

源有仁(みなもとのありひと)

わが恋も、今は色に出してしまおうか。軒の忍ぶ草も紅葉してしまった。

作者
花園左大臣(源有仁)
  1. 1忍草しのぶぐさ忍草しのぶぐさしのぶぐさののの紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじしたるにつけてしたるにつけてしたるにつけて、、、女をんな女をんなおんなののの許もと許もともとにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2わがわがわが戀こひ戀こひこいももも初句
  3. 3今いま今いまいまははは色いろ色いろいろにやにやにや二句
  4. 4いでなましいでなましいでなまし三句
  5. 5軒のき軒のきのきのしのぶものしのぶものしのぶも四句
  6. 6紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじしにけりしにけりしにけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕忍草が紅葉していたのにつけて、女のもとに贈った歌。

わが恋も、今は色に出してしまおうか。軒の忍ぶ草も紅葉してしまった。

意訳

忍ぶという名の軒の忍草も、紅葉して色に出てしまった。私の恋も、もう忍ばずに色に出してしまおうか。

語釈・文法注

忍草
シダの一種。「忍ぶ」を掛ける。

和歌

作者
源有仁(みなもとのありひと) 1103–1147
後三条天皇の孫で、輔仁親王の子。臣籍に下って左大臣に至った。花園に住んだので花園左大臣と呼ばれた。詩歌・管絃にすぐれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1027番
歌体
短歌
状況
詞書「忍草の紅葉したるにつけて、女の許につかはしける」(忍草が紅葉していたのにつけて、女のもとに贈った歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
掛詞
「しのぶ」に「忍ぶ」と「忍草」。

解説

有仁の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、187頁(コマ103)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日