古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1007番

わが思ひ

藤原兼通(ふじわらのかねみち)

わが思いが空の煙となってしまったならば、雲の上からでも、なお尋ねて行こう。

作者
忠義公(藤原兼通)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2わがわがわが思おも思おもおもひひい初句
  3. 3空そら空そらそらののの煙けぶり煙けぶりけぶりととと二句
  4. 4なりぬればなりぬればなりぬれば三句
  5. 5雲井くもゐ雲井くもゐくもいながらもながらもながらも四句
  6. 6なほなほなお尋たづ尋たづたずねてむねてむねてむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

わが思いが空の煙となってしまったならば、雲の上からでも、なお尋ねて行こう。

意訳

私の思いの火が煙となって空にのぼったなら、たとえあなたの家が雲の彼方にあっても、きっと尋ねて行きます。

語釈・文法注

思ひ
「火」を掛ける。

和歌

作者
藤原兼通(ふじわらのかねみち) 925–977
藤原師輔の子で、伊尹の弟。関白・太政大臣に至った。弟の兼家と激しく対立した。諡は忠義公。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1007番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

掛詞
「おもひ」に「思ひ」と「火」。
縁語
「火」「煙」。

解説

兼通の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、184頁(コマ102)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日