古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1004番

天津空

藤原公任(ふじわらのきんとう)

豊明の節会で見た人の面影が、なお無理にも恋しい。

作者
前大納言公任(藤原公任)
  1. 1左大將朝光さだいしやうあさてる左大將朝光さだいしやうあさてるさだいしょうあさてる、、、五節ごせち五節ごせちごせちののの舞姫まひびめ舞姫まひびめまいびめ奉たてまつ奉たてまつたてまつりけるかしづきりけるかしづきりけるかしずきををを見み見みみててて、、、つかはしけるつかはしけるつかわしける詞書
  2. 2天あま天あまあま津つ津つつ空そら空そらそら初句
  3. 3とよのあかりにとよのあかりにとよのあかりに二句
  4. 4見み見みみししし人ひと人ひとひとののの三句
  5. 5なほなほなお面影おもかげ面影おもかげおもかげののの四句
  6. 6强し强ししひてひていて戀こ戀ここひしきひしきいしき結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕左大将朝光が五節の舞姫を差し出しました時、その付き添いの女房を見て、贈った歌。

豊明の節会で見た人の面影が、なお無理にも恋しい。

意訳

宮中の豊明の節会でちらりと見かけたあの人の面影が、今もなお、むやみに恋しく思われる。

語釈・文法注

五節の舞姫
大嘗会・新嘗会の豊明節会で舞う少女。
かしづき
付き添いの女房。
天津空
宮中をたとえる。

和歌

作者
藤原公任(ふじわらのきんとう) 966–1041
関白藤原頼忠の子。大納言に至った。和歌・漢詩・管絃にすぐれ、『和漢朗詠集』を編み、『拾遺抄』『三十六人撰』を撰んだ。歌論書『新撰髄脳』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1004番
歌体
短歌
状況
詞書「左大將朝光、五節の舞姫奉りけるかしづきを見て、つかはしける」(左大将朝光が五節の舞姫を差し出しました時、その付き添いの女房を見て、贈った歌)。

解説

公任の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、183頁(コマ101)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日