古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1002番

みこもりの

藤原高遠(ふじわらのたかとお)

水に籠もった沼の岩垣のように包み隠しているが、どんな隙間から濡れる袂なのか。

作者
太宰大貳高遠(藤原高遠)
  1. 1はじめてはじめてはじめて女をんな女をんなおんなにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2みこもりのみこもりのみこもりの初句
  3. 3沼ぬま沼ぬまぬまののの岩いは岩いはいわ垣がき垣がきがき二句
  4. 4包つつ包つつつつめどもめどもめども三句
  5. 5いかなるいかなるいかなる隙ひま隙ひまひまににに四句
  6. 6ぬるゝぬるゝぬるる袂たもと袂たもとたもとぞぞぞ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕はじめて女に贈った歌。

水に籠もった沼の岩垣のように包み隠しているが、どんな隙間から濡れる袂なのか。

意訳

水に籠もった沼を岩垣が囲むように、思いを包み隠しているのに、どんな隙間から涙がもれて、袂がこんなに濡れるのだろう。

語釈・文法注

岩垣
岩が垣のように囲んでいること。

和歌

作者
藤原高遠(ふじわらのたかとお) 949–1013
藤原実頼の孫で、藤原公任の従兄。大宰大弐となって筑紫に下った。和歌と管絃にすぐれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1002番
歌体
短歌
状況
詞書「はじめて女につかはしける」(はじめて女に贈った歌)。

修辞

序詞
「みこもりの沼の岩垣」が「包め」を導く。
体言止め
体言止め。

解説

高遠の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、183頁(コマ101)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日