古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1001番

人づてに

藤原朝忠(ふじわらのあさただ)

人づてにでも知らせたいものだ。隠れ沼の水に籠もるように、心の中だけで恋い続けるのだろうか。

作者
中納言朝忠(藤原朝忠)
  1. 1天暦てんりやく天暦てんりやくてんりゃくののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2人ひと人ひとひとづてにづてにづてに初句
  3. 3知し知ししらせてしがならせてしがならせてしがな二句
  4. 4隱かく隱かくかくれれれ沼ぬ沼ぬぬののの三句
  5. 5みこもりにのみみこもりにのみみこもりにのみ四句
  6. 6戀こ戀ここひやひやいや渡わた渡わたわたらむらむらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕天暦の御代の歌合で。

人づてにでも知らせたいものだ。隠れ沼の水に籠もるように、心の中だけで恋い続けるのだろうか。

意訳

せめて人づてにでも、この思いを知らせたい。隠れ沼の水の底に籠もるように、心の中だけで恋い続けていくのだろうか。

語釈・文法注

てしがな
〜したいものだ。
隠れ沼
草に覆われて見えない沼。
みこもり
水に籠もる。

和歌

作者
藤原朝忠(ふじわらのあさただ) 910–966
藤原定方の子。中納言に至った。笙の名手。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・1001番
歌体
短歌
状況
詞書「天暦の御時、歌合に」(天暦の御代の歌合で)。

修辞

二句切れ
二句切れ。

解説

朝忠の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、183頁(コマ101)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日