古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 991番

音にのみ

読人しらず(よみびとしらず)

噂にだけあると聞いてきた吉野の滝は、今日こそ、わが袖に落ちたことだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1音おと音おとおとにのみにのみにのみ初句
  2. 2ありとありとありと聞き聞ききききき來こ來ここししし二句
  3. 3三芳野みよしの三芳野みよしのみよしのののの三句
  4. 4瀧たき瀧たきたきははは今日けふ今日けふきょうこそこそこそ四句
  5. 5袖そで袖そでそでににに落お落おおちけれちけれちけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

噂にだけあると聞いてきた吉野の滝は、今日こそ、わが袖に落ちたことだ。

意訳

噂にばかり聞いていた吉野の滝が、今日はわが袖に落ちてきた。恋の涙が、滝のように袖を濡らしているのだ。

語釈・文法注

音にのみ
噂にばかり。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十一・恋歌一・991番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

見立て
涙を滝に見立てる。

解説

作者未詳。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、181頁(コマ100)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日