新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 937番
都にて
都で月をしみじみと思ったのは、ものの数にも入らない慰みごとだった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
都で月をしみじみと思ったのは、ものの数にも入らない慰みごとだった。
意訳
都にいたころ月をしみじみと眺めていたのは、旅の空で見る月に比べれば、ものの数にも入らない慰みごとにすぎなかった。
語釈・文法注
- すさび
- 慰みごと。
和歌
- 作者
- 西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十・羇旅歌・937番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
西行の歌。底本は第三・四句を「思ひしに数はもあらぬ」とするが、「思ひしは数にもあらぬ」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、171頁(コマ95)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日