古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 700番

朝毎の

隆聖(りゅうしょう)

毎朝の閼伽井の水を汲むうちに年が暮れて、わが身の残りの寿命のほども、汲みとられてしまったことだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
權律師隆聖(隆聖)
  1. 1朝毎あさごと朝毎あさごとあさごとののの初句
  2. 2阿伽井あかゐ阿伽井あかゐあかいののの水みづ水みづみずににに二句
  3. 3年とし年としとし暮く暮くくれてれてれて三句
  4. 4我わ我わわががが世よ世よよのののほどのほどのほどの四句
  5. 5くまれぬるかなくまれぬるかなくまれぬるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

毎朝の閼伽井の水を汲むうちに年が暮れて、わが身の残りの寿命のほども、汲みとられてしまったことだ。

意訳

仏に供える水を毎朝閼伽井から汲んでいるうちに、今年も暮れた。水とともに、私の残りの命も汲みとられて、わかってしまった気がする。

語釈・文法注

閼伽井
仏に供える水(閼伽)を汲む井戸。
くまれぬる
「汲まれ」と、推し量られる意の「汲まれ」を掛ける。

和歌

作者
隆聖(りゅうしょう) 生没年未詳(十二世紀)
平安後期の僧。権律師の位にあった。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・700番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「くま」に「汲ま」と「推し量ら」。

解説

隆聖の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、122頁(コマ71)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日