古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 694番

新しき

藤原隆季(ふじわらのたかすえ)

新しい年は、わが身に尋ね求めてやってくるのだろうか。すき間を走り過ぎる馬に道をまかせて。

詞書
「年の暮によみ侍りける」(前の歌と同じ詞書)
作者
大納言隆季(藤原隆季)
  1. 1新あたら新あたらあたらしきしきしき初句
  2. 2年とし年としとしややや我身わがみ我身わがみわがみににに二句
  3. 3とめくらむとめくらむとめくらむ三句
  4. 4隙ひま隙ひまひまゆくゆくゆく駒こま駒こまこまににに四句
  5. 5道みち道みちみちをををまかせてまかせてまかせて結句

引用の仕方

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現代語訳

新しい年は、わが身に尋ね求めてやってくるのだろうか。すき間を走り過ぎる馬に道をまかせて。

意訳

新しい年は、わが身を探し求めてやってくるのだろうか。月日のすぎるのは早く、すき間を駆け抜ける馬に道案内をまかせたように。

語釈・文法注

とめくらむ
尋ね求めて来るのだろうか。
隙ゆく駒
歳月が早く過ぎることのたとえ(『荘子』)。

和歌

作者
藤原隆季(ふじわらのたかすえ) 1127–1185
藤原家成の子。大納言に至った。四条家の人。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・694番
歌体
短歌
状況
詞書「年の暮によみ侍りける」(年の暮れに詠みました歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

隆季の歌。底本は第二句を「年や我身に」とするが、「年や我身を」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、121頁(コマ70)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日