古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 692番

かへりては

上西門院兵衛(じょうさいもんいんのひょうえ)

過ぎた年は、かえってわが身に積み重なるものと知りながら、暮れていく年を、どうして慕うのだろう。

作者
上西門院兵衞(上西門院兵衛)
  1. 1年とし年としとしののの暮くれ暮くれくれによみによみによみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2かへりてかへりてかえりてははは初句
  3. 3身み身みみにそふにそふにそう物もの物ものものととと二句
  4. 4知し知ししりながらりながらりながら三句
  5. 5暮く暮くくれれれ行ゆ行ゆゆくくく年とし年としとしををを四句
  6. 6なになになに慕した慕したしたふらむふらむうらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕年の暮れに詠みました歌。

過ぎた年は、かえってわが身に積み重なるものと知りながら、暮れていく年を、どうして慕うのだろう。

意訳

暮れていく年は、実は老いとなって、かえってわが身に積み重なるものだ。それを知りながら、なぜ去りゆく年を慕わしく思うのだろう。

語釈・文法注

身にそふ
わが身に加わる。年齢が加わることをいう。

和歌

作者
上西門院兵衛(じょうさいもんいんのひょうえ) 生没年未詳(十二世紀)
源顕仲の娘。待賢門院堀河の妹。待賢門院、のち上西門院に仕えた。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・692番
歌体
短歌
状況
詞書「年の暮によみ侍りける」(年の暮れに詠みました歌)。

解説

上西門院兵衛の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、121頁(コマ70)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日