古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 691番

おのづから

西行法師(さいぎょうほうし)

もしかしたら、何も言わない私を慕ってくれる人がいるかと、ためらっているうちに、年が暮れてしまった。

作者
西行法師
  1. 1歲暮さいぼ歲暮さいぼさいぼににに人ひと人ひとひとにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2おのづからおのづからおのずから初句
  3. 3いはぬいはぬいわぬををを慕した慕したしたふふう二句
  4. 4人ひと人ひとひとやあるとやあるとやあると三句
  5. 5やすらふやすらふやすらう程ほど程ほどほどににに四句
  6. 6年とし年としとしののの暮く暮くくれぬるれぬるれぬる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕年の暮れに人に贈った歌。

もしかしたら、何も言わない私を慕ってくれる人がいるかと、ためらっているうちに、年が暮れてしまった。

意訳

何も言わずにいる私を、誰か慕って訪ねてくれる人がいるかもしれないと、ぐずぐずしているうちに、年が暮れてしまった。

語釈・文法注

おのづから
もしかしたら。
やすらふ
ためらう。

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・691番
歌体
短歌
状況
詞書「歲暮に人につかはしける」(年の暮れに人に贈った歌)。

修辞

字余り
第三句。

解説

西行の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、120〜121頁(コマ70)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日