古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 678番

かきくもり

小侍従(こじじゅう)

空一面に曇って、空を霧のようにかき曇らせて降る雪の、古里を、積もらないうちに訪ねてくれる人がいたらなあ。

作者
小侍從(小侍従)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2かきくもりかきくもりかきくもり初句
  3. 3天あま天あまあまぎるぎるぎる雪ゆき雪ゆきゆきののの二句
  4. 4ふるふるふる里さと里さとさとををを三句
  5. 5積つも積つもつもらぬさきにらぬさきにらぬさきに四句
  6. 6訪と訪ととふふう人ひと人ひとひともがなもがなもがな結句

引用の仕方

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現代語訳

空一面に曇って、空を霧のようにかき曇らせて降る雪の、古里を、積もらないうちに訪ねてくれる人がいたらなあ。

意訳

空一面に曇って、雪が降りしきっている。この古びた里を、雪が積もってしまわないうちに、誰か訪ねてきてくれたらいいのに。

語釈・文法注

あまぎる
空を霧のように曇らせる。
ふるさと
「降る」と「古里」を掛ける。
もがな
〜があればなあ。

和歌

作者
小侍従(こじじゅう) 1121?–1202?
石清水八幡宮の別当光清の娘。二条天皇・高倉天皇らに仕えた女房歌人。「待宵の小侍従」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・678番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「ふる」に「降る」と「古里」。

解説

小侍従の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、118頁(コマ69)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日