古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 660番

初雪の

藤原長方(ふじわらのながかた)

初雪の降る布留の神杉が埋もれて、しめ縄を結う野辺は冬ごもりしてしまった。

作者
權中納言長方(藤原長方)
  1. 1冬ふゆ冬ふゆふゆののの歌うた歌うたうたあまたよみあまたよみあまたよみ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2初雪はつゆき初雪はつゆきはつゆきののの初句
  3. 3ふるのふるのふるの神かみ神かみかみ杉すぎ杉すぎすぎ二句
  4. 4埋うづ埋うづうずもれてもれてもれて三句
  5. 5しめゆふしめゆふしめゆう野邊のべ野邊のべのべははは四句
  6. 6冬ふゆ冬ふゆふゆ籠ごも籠ごもごもりけりりけりりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕冬の歌をたくさん詠みました時に。

初雪の降る布留の神杉が埋もれて、しめ縄を結う野辺は冬ごもりしてしまった。

意訳

初雪が降って、布留の神杉も雪に埋もれた。しめ縄を張りめぐらした野辺も、すっかり冬ごもりの姿となった。

語釈・文法注

ふる
「降る」と「布留」を掛ける。
しめゆふ
しめ縄を張る。

和歌

作者
藤原長方(ふじわらのながかた) 1139–1191
藤原顕長の子で、藤原俊成の甥。権中納言に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・660番
歌体
短歌
状況
詞書「冬の歌あまたよみ侍りけるに」(冬の歌をたくさん詠みました時に)。

修辞

掛詞
「ふる」に「降る」と「布留」。

解説

長方の歌。底本は結句を「冬籠りけり」とするが、「冬籠りせり」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、115頁(コマ67)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日