古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 634番

水上や

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

川上では、とぎれとぎれに凍る岩間から、清滝川に残る白浪よ。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2水上みなかみ水上みなかみみなかみややや初句
  3. 3絕た絕たたえ〴〵こほるえ〴〵こほるえだえこおる二句
  4. 4岩いは岩いはいわ間ま間ままよりよりより三句
  5. 5淸きよ淸きよきよ瀧たき瀧たきたき川がは川がはがわににに四句
  6. 6殘のこ殘のこのこるるる白浪しらなみ白浪しらなみしらなみ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕五十首歌を献上した時の歌。

川上では、とぎれとぎれに凍る岩間から、清滝川に残る白浪よ。

意訳

川上では水がところどころ凍っている。その凍っていない岩間を通って、清滝川にわずかに白浪が立っている。

語釈・文法注

清滝川
京都の愛宕山のふもとを流れる川。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・634番
歌体
短歌
状況
詞書「五十首の歌奉りし時」(五十首歌を献上した時の歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、111頁(コマ65)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日