古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 613番

小夜更けて

藤原道信(ふじわらのみちのぶ)

夜が更けて、声までが寒々しい葦辺の鶴は、幾重の霜が置き重なっているのだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原道信朝臣(藤原道信)
  1. 1小夜さよ小夜さよさよ更ふ更ふふけてけてけて初句
  2. 2聲こゑ聲こゑこえさへさへさえ寒さむ寒さむさむききき二句
  3. 3葦鶴あしたづ葦鶴あしたづあしたずははは三句
  4. 4いくへのいくへのいくえの霜しも霜しもしもかかか四句
  5. 5おきまさるらむおきまさるらむおきまさるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

夜が更けて、声までが寒々しい葦辺の鶴は、幾重の霜が置き重なっているのだろうか。

意訳

夜が更けて、葦辺の鶴の鳴く声までが寒々しく聞こえる。その羽には、いったい幾重の霜が降り重なっていることだろう。

語釈・文法注

葦鶴
葦辺にいる鶴。

和歌

作者
藤原道信(ふじわらのみちのぶ) 972–994
太政大臣藤原為光の子。和歌にすぐれたが、二十三歳の若さで亡くなった。藤原実方と親しかった。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・613番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

道信の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、107頁(コマ63)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日