新古今和歌集 巻第六 冬歌 611番
かたしきの
片敷いた袖を、霜に重ねているのだろうか。月の夜に恋人の訪れの途絶えた宇治の橋姫は。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕「橋上霜(橋の上の霜)」という題を詠んだ歌。
片敷いた袖を、霜に重ねているのだろうか。月の夜に恋人の訪れの途絶えた宇治の橋姫は。
意訳
恋人の訪れがとだえて独り寝をする宇治の橋姫は、片敷いた袖の上に、さらに霜を重ねて寝ているのだろうか。橋の上には月に照らされた霜が白く置いている。
語釈・文法注
- 夜がるる
- 男の夜の訪れが途絶える。
- 宇治の橋姫
- 宇治橋を守る女神。恋人を待つ女として詠まれる。
和歌
- 作者
- 幸清(こうせい) 1177–1235
石清水八幡宮の別当。法印の位にあった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・611番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「橋上霜といへることをよみ侍りける」(「橋上霜(橋の上の霜)」という題を詠んだ歌)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 倒置
- 倒置。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
幸清の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、107頁(コマ63)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日