古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 589番

まきの屋に

藤原実房(ふじわらのさねふさ)

槙の板屋に、時雨の音が変わったことだ。紅葉が深く散り積もったのだろうか。

作者
入道左大臣(藤原実房)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2まきのまきのまきの屋や屋ややににに初句
  3. 3時雨しぐれ時雨しぐれしぐれののの音おと音おとおとののの二句
  4. 4かはるかなかはるかなかわるかな三句
  5. 5紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじややや深ふか深ふかふかくくく四句
  6. 6ちりちりちり積つも積つもつもるらむるらむるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の歌。

槙の板屋に、時雨の音が変わったことだ。紅葉が深く散り積もったのだろうか。

意訳

槙の板葺きの屋根を打つ時雨の音が、いつもと変わった。屋根に紅葉が深く散り積もったからだろうか。

語釈・文法注

槙の屋
槙の板で葺いた屋根の家。

和歌

作者
藤原実房(ふじわらのさねふさ) 1147–1225
藤原公教の子。左大臣に至り、のち出家した。三条家の人。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・589番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時」(百首歌を献上した時の歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

実房の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、103頁(コマ61)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日