古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 572番

柴の戶に

藤原清輔(ふじわらのきよすけ)

柴の戸に夕日の光は差しているのに、どうして時雨が降る山辺なのだろう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
淸輔朝臣(藤原清輔)
  1. 1柴しば柴しばしばののの戶と戶ととににに初句
  2. 2入日いりひ入日いりひいりひののの影かげ影かげかげははは二句
  3. 3さしながらさしながらさしながら三句
  4. 4いかにしぐるゝいかにしぐるゝいかにしぐるる四句
  5. 5山邊やまべ山邊やまべやまべなるらむなるらむなるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

柴の戸に夕日の光は差しているのに、どうして時雨が降る山辺なのだろう。

意訳

粗末な柴の戸には夕日が差しているのに、どうしてこの山辺には時雨が降るのだろう。

語釈・文法注

柴の戸
柴で作った粗末な戸。山住まいを表す。
さしながら
差しているのに。

和歌

作者
藤原清輔(ふじわらのきよすけ) 1104–1177
藤原顕輔の子。六条藤家の歌学を継ぎ、歌学書『袋草紙』『奥義抄』を著した。二条天皇の命で『続詞花和歌集』を撰んだが、天皇の死で勅撰集にならなかった。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・572番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

清輔の歌。日が照りながら降る時雨の気まぐれを詠む。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、101頁(コマ60)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日