古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 573番

雲はれて

藤原隆信(ふじわらのたかのぶ)

雲が晴れた後も時雨が降る柴の戸よ。山風が払う松の下露なのだ。

作者
藤原隆信朝臣(藤原隆信)
  1. 1山家時雨さんかのしぐれ山家時雨さんかのしぐれさんかのしぐれといへるといへるといえる心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2雲くも雲くもくもはははれてれてれて初句
  3. 3後のち後のちのちもしぐるゝもしぐるゝもしぐるる二句
  4. 4柴しば柴しばしばののの戶と戶ととややや三句
  5. 5山風やまかぜ山風やまかぜやまかぜはははらふらふらう四句
  6. 6松まつ松まつまつののの下露したつゆ下露したつゆしたつゆ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「山家時雨(山家の時雨)」という心を詠んだ歌。

雲が晴れた後も時雨が降る柴の戸よ。山風が払う松の下露なのだ。

意訳

雲が晴れたのに、柴の戸にはまだ時雨のような音がする。山風が松の枝から払い落とす露だったのだ。

語釈・文法注

下露
木の枝から落ちる露。

和歌

作者
藤原隆信(ふじわらのたかのぶ) 1142–1205
藤原為経の子で、母は美福門院加賀。藤原定家の異父兄。似絵(肖像画)の名手として知られる。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・573番
歌体
短歌
状況
詞書「山家時雨といへる心を」(「山家時雨(山家の時雨)」という心を詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
見立て
松の下露を時雨に見立てる。
体言止め
体言止め。

解説

隆信の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、101頁(コマ60)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日