新古今和歌集 巻第六 冬歌 568番
時しもあれ
ほかに時もあろうに、冬は葉守の神がいないという神無月なので、まばらになってしまった、森の柏木は。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
ほかに時もあろうに、冬は葉守の神がいないという神無月なので、まばらになってしまった、森の柏木は。
意訳
よりによって冬は、葉を守る神がいない神無月。そのせいか、森の柏の木の葉もまばらになってしまった。
語釈・文法注
- 時しもあれ
- ほかに時もあろうに。
- 葉守の神
- 木の葉を守る神。柏の木に宿るとされた。
和歌
- 作者
- 慶算(けいさん) 生没年未詳(十二世紀)
平安後期の僧。法眼の位にあった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・568番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「神無月」に神の「無き」を掛ける。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
慶算の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、100頁(コマ60)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日