新古今和歌集 巻第六 冬歌 567番
時雨かと
時雨かと思って聞くと、木の葉が降っているのに、それにも濡れる私の袂よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕頼輔卿の家の歌合で、落葉の心を詠んだ歌。
時雨かと思って聞くと、木の葉が降っているのに、それにも濡れる私の袂よ。
意訳
時雨の音かと思って耳を澄ますと、実は木の葉が降る音だった。それなのに、私の袂は涙で濡れてしまう。
語釈・文法注
- ものを
- 〜なのに。
和歌
- 作者
- 藤原資隆(ふじわらのすけたか) 生没年未詳(十二世紀)
藤原重兼の子。少納言などを務めた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・567番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「賴輔卿の家の歌合に、落葉の心を」(頼輔卿の家の歌合で、落葉の心を詠んだ歌)。
解説
資隆の歌。底本は第四句を「それにも濡るゝ」とするが、「それとも濡るる」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、100頁(コマ60)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日