古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 563番

時雨つゝ

信濃(しなの)

時雨が降り続いて、袖も乾かしきれない。山の木の葉に嵐が吹くころは。

詞書
「春日社の歌合に、落葉といふことをよみて奉りし」(前の歌と同じ詞書)
作者
信濃
  1. 1時雨しぐれ時雨しぐれしぐれつゝつゝつつ初句
  2. 2袖そで袖そでそでもほしあへずもほしあへずもほしあえず二句
  3. 3足あし足あしあし曳びき曳びきびきののの三句
  4. 4山やま山やまやまののの木こ木ここののの葉は葉ははににに四句
  5. 5嵐あらし嵐あらしあらし吹ふ吹ふふくくく頃ころ頃ころころ結句

引用の仕方

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現代語訳

時雨が降り続いて、袖も乾かしきれない。山の木の葉に嵐が吹くころは。

意訳

時雨が降っては、涙もこぼれて、袖は乾くひまもない。山の木の葉に嵐が吹きつける、この季節は。

語釈・文法注

ほしあへず
乾かしきれない。
あしひきの
「山」の枕詞。

和歌

作者
信濃(しなの) 生没年未詳(十二世紀末)
後鳥羽院の時代の女房歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・563番
歌体
短歌
状況
詞書「春日社の歌合に、落葉といふことをよみて奉りし」(春日社の歌合で、「落葉」という題を詠んで献上した歌)。

修辞

枕詞
「あしひきの」。
体言止め
体言止め。

解説

信濃の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、99頁(コマ59)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日