古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 552番

神無月

藤原高光(ふじわらのたかみつ)

神無月、風に紅葉が散る時は、なんとはなしにもの悲しい。

作者
藤原高光
  1. 1天曆てんりやく天曆てんりやくてんりゃくののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、神無月かみなづき神無月かみなづきかみなずきといふといふという事こと事ことことををを上うへ上うへうえにおきてにおきてにおきて、、、歌うた歌うたうた仕つか仕つかつかうまつりけるにうまつりけるにうまつりけるに詞書
  2. 2神無月かみなづき神無月かみなづきかみなづき初句
  3. 3かぜにかぜにかぜに紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじののの二句
  4. 4ちるちるちる時とき時ときときははは三句
  5. 5そこそこそこはははかとなくかとなくかとなく四句
  6. 6ものぞものぞものぞ悲かな悲かなかなしきしきしき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕村上天皇の御代、「神無月」という語を句の頭に置いて歌をお詠みした時の歌。

神無月、風に紅葉が散る時は、なんとはなしにもの悲しい。

意訳

十月になって、風に吹かれて紅葉が散っていく。そんな時は、どこがどうというのでもなく、なんとなくもの悲しくなる。

語釈・文法注

そこはかとなく
どこがどうとはっきりしないが。なんとなく。

和歌

作者
藤原高光(ふじわらのたかみつ) 940?–994
藤原師輔の子。右少将のとき比叡山で出家し、のち多武峰に移った。その出家は『多武峰少将物語』に描かれる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・552番
歌体
短歌
状況
詞書「天曆の御時、神無月といふ事を上におきて、歌仕うまつりけるに」(村上天皇の御代、「神無月」という語を句の頭に置いて歌をお詠みした時の歌)。

解説

高光の歌。題の「神無月」を初句に置いて詠んだもの。天暦の御時は村上天皇の御代。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、97頁(コマ58)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日