古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 550番

なべて世の

藤原頼実(ふじわらのよりざね)

ふつうの年の秋を惜しむ気持ちに加えて、惜しむことだ。秋の後に続いたもう一つの秋の、その終わりを。

作者
前太政大臣(藤原頼実)
  1. 1閏九月盡うるふながつきじん閏九月盡うるふながつきじんうるうながつきじんののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2なべてなべてなべて世よ世よよののの初句
  3. 3惜を惜をおしさにそへてしさにそへてしさにそえて二句
  4. 4惜を惜をおしむかなしむかなしむかな三句
  5. 5秋あき秋あきあきよりよりより後のち後のちのちののの四句
  6. 6秋あき秋あきあきのかぎりのかぎりのかぎりををを結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕閏九月の終わりの心を詠んだ歌。

ふつうの年の秋を惜しむ気持ちに加えて、惜しむことだ。秋の後に続いたもう一つの秋の、その終わりを。

意訳

閏九月のある年は、秋が一月長い。いつもの秋の名残惜しさに加えて、その延長の秋の終わりまで惜しまれる。

語釈・文法注

閏九月
暦の調整で九月が二度ある月。
秋より後の秋
閏九月をいう。

和歌

作者
藤原頼実(ふじわらのよりざね) 1155–1225
藤原経宗の子。太政大臣に至った。後鳥羽院の歌壇で正治百首などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・550番
歌体
短歌
状況
詞書「閏九月盡の心を」(閏九月の終わりの心を詠んだ歌)。

解説

頼実の歌で、巻第五の巻末歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、96頁(コマ58)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日