古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 543番

もみぢ葉を

藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね)

紅葉をそのように嵐が払い散らすのでしょう。この山のふもとでも、紅葉が雨のように降っています。

作者
權中納言公經(藤原公経(西園寺公経))
  1. 1長月ながつき長月ながつきながつきののの頃ころ頃ころころ水無瀨みなせ水無瀨みなせみなせににに日ひ日ひひ頃ころ頃ころころ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに、、、嵐あらし嵐あらしあらしののの山やま山やまやまののの紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじ、、、泪なみだ泪なみだなみだにたぐふよしにたぐふよしにたぐうよし申まう申まうもうしつかはしてしつかはしてしつかわして侍はべ侍はべはべりけるりけるりける人ひと人ひとひとののの返事かへりごと返事かへりごとかえりごとににに詞書
  2. 2もみぢもみぢもみじ葉ば葉ばばををを初句
  3. 3さこそさこそさこそ嵐あらし嵐あらしあらしののの二句
  4. 4拂はら拂はらはらふらめふらめうらめ三句
  5. 5このこのこの山やま山やまやまもとももとももとも四句
  6. 6雨あめ雨あめあめととと降ふ降ふふるなりるなりるなり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕九月ごろ、水無瀬に何日か滞在しておりました時に、「嵐山の紅葉が涙と同じように散っている」と言ってよこした人への返事に詠んだ歌。

紅葉をそのように嵐が払い散らすのでしょう。この山のふもとでも、紅葉が雨のように降っています。

意訳

そちらの嵐山では、嵐がそのように紅葉を散らしているのでしょう。こちらの山のふもとでも、紅葉が雨のように降っています。

語釈・文法注

さこそ
そのように。

和歌

作者
藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね) 1171–1244
藤原実宗の子で、藤原定家の妻の弟。太政大臣に至った。承久の乱では幕府方に通じ、乱後は朝廷の実権を握った。京都の北山に西園寺を建て、西園寺家の祖となった。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・543番
歌体
短歌
状況
詞書「長月の頃水無瀨に日頃侍りけるに、嵐の山の紅葉、泪にたぐふよし申しつかはして侍りける人の返事に」(九月ごろ、水無瀬に何日か滞在しておりました時に、「嵐山の紅葉が涙と同じように散っている」と言ってよこした人への返事に詠んだ歌)。

修辞

見立て
散る紅葉を雨に見立てる。

解説

公経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、95頁(コマ57)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日