新古今和歌集 巻第五 秋歌下 520番
秋ふかき
秋の深い淡路島の有明に、傾いていく月を送るように吹く浦風よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕和歌所で六首歌をお詠みした時の、秋の歌。
秋の深い淡路島の有明に、傾いていく月を送るように吹く浦風よ。
意訳
秋も深い淡路島の明け方、有明の月が西へ傾いていく。その月を見送るように、浦風が吹いている。
語釈・文法注
- 淡路の島
- 淡路島。
和歌
- 作者
- 慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・520番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「和歌所にて六首の歌つかうまつりし時、秋の歌」(和歌所で六首歌をお詠みした時の、秋の歌)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
慈円の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、91頁(コマ55)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日