古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 509番

今よりは

藤原定頼(ふじわらのさだより)

今からは、もう咲く花もないのだから、ひどく置かないでおくれ、菊の上の露よ。

詞書
「鳥羽院の御時、內裏より菊を召しけるに奉るとて、結びつけ侍りける」(前の歌と同じ詞書)
作者
權中納言定賴(藤原定頼)
  1. 1今いま今いまいまよりよりよりははは初句
  2. 2又また又またまた咲さ咲ささくくく花はな花はなはなももも二句
  3. 3なきものなきものなきものををを三句
  4. 4いたくなおきそいたくなおきそいたくなおきそ四句
  5. 5菊きく菊きくきくののの上うへ上うへうえののの露つゆ露つゆつゆ結句

引用の仕方

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現代語訳

今からは、もう咲く花もないのだから、ひどく置かないでおくれ、菊の上の露よ。

意訳

菊が散ったら、もう咲く花はない。露よ、菊を傷めないよう、あまり置かないでくれ。

語釈・文法注

な〜そ
禁止。

和歌

作者
藤原定頼(ふじわらのさだより) 995–1045
藤原公任の子。権中納言に至った。書・音楽・和歌にすぐれ、小式部内侍や相模との贈答で知られる。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・509番
歌体
短歌
状況
詞書「鳥羽院の御時、內裏より菊を召しけるに奉るとて、結びつけ侍りける」(鳥羽院の御代に、宮中から菊を召されました時に、差し上げるのに結びつけました歌)。

解説

定頼の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、89頁(コマ54)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日