古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 508番

九重に

花園左大臣室(はなぞののさだいじんのしつ)

宮中に移って色が変わっても、菊の花よ、もとの垣根のことを忘れないでおくれ。

作者
花園左大臣室
  1. 1鳥羽とば鳥羽とばとば院ゐん院ゐんいんののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、內裏だいり內裏だいりだいりよりよりより菊きく菊きくきくををを召め召めめしけるにしけるにしけるに奉たてまつ奉たてまつたてまつるとてるとてるとて、、、結むす結むすむすびつけびつけびつけ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2九重ここのへ九重ここのへここのえににに初句
  3. 3うつろひぬともうつろひぬともうつろいぬとも二句
  4. 4菊きく菊きくきくののの花はな花はなはな三句
  5. 5もとのもとのもとの籬まがき籬まがきまがきををを四句
  6. 6思おも思おもおもひひい忘わす忘わすわするなるなるな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕鳥羽院の御代に、宮中から菊を召されました時に、差し上げるのに結びつけました歌。

宮中に移って色が変わっても、菊の花よ、もとの垣根のことを忘れないでおくれ。

意訳

宮中に献上される菊よ、宮中に移って美しく色づいても、もといたこの垣根のことは忘れないでほしい。

語釈・文法注

九重
宮中。
うつろひぬとも
移っても。色が変わっても。

和歌

作者
花園左大臣室(はなぞののさだいじんのしつ) 生没年未詳(十二世紀)
花園左大臣源有仁の妻。藤原公実の娘。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・508番
歌体
短歌
状況
詞書「鳥羽院の御時、內裏より菊を召しけるに奉るとて、結びつけ侍りける」(鳥羽院の御代に、宮中から菊を召されました時に、差し上げるのに結びつけました歌)。

修辞

擬人法
擬人法。

解説

作者は花園左大臣(源有仁)の妻。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、89頁(コマ54)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日