古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 500番

雁がねは

読人しらず(よみびとしらず)

雁は風と先を争うように飛んで過ぎていくけれど、私が待つ人からの便りもない。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1雁かり雁かりかりがねはがねはがねは初句
  2. 2風かぜ風かぜかぜにきほひてにきほひてにきおいて二句
  3. 3過す過すすぐれどもぐれどもぐれども三句
  4. 4我わ我わわががが待ま待ままつつつ人ひと人ひとひとののの四句
  5. 5ことづてもなしことづてもなしことづてもなし結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

雁は風と先を争うように飛んで過ぎていくけれど、私が待つ人からの便りもない。

意訳

雁は手紙を運ぶと言われるのに、風と競うように飛び過ぎていくばかりで、待っている人からの便りは届かない。

語釈・文法注

きほひて
競い合って。
ことづて
便り。雁が手紙を運ぶ故事(雁書)による。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・500番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

作者の名の伝わらない歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、88頁(コマ54)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日