古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 501番

橫雲の

西行法師(さいぎょうほうし)

横雲が風に吹き分けられる夜明けに、山を飛び越えていく初雁の声よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
西行法師
  1. 1橫よこ橫よこよこ雲ぐも雲ぐもぐもののの初句
  2. 2風かぜ風かぜかぜににに分わか分わかわかるゝるゝるる二句
  3. 3しのゝめにしのゝめにしののめに三句
  4. 4山やま山やまやまとびこゆるとびこゆるとびこゆる四句
  5. 5初雁はつかり初雁はつかりはつかりののの聲こゑ聲こゑこえ結句

引用の仕方

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現代語訳

横雲が風に吹き分けられる夜明けに、山を飛び越えていく初雁の声よ。

意訳

夜明け、横にたなびく雲が風に吹き分けられていく。その空を、初雁が鳴きながら山を越えていく。

語釈・文法注

しのゝめ
夜明け方。

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・501番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

西行の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、88頁(コマ54)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日