古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 498番

秋風に

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)

秋風の中、山を飛び越えていく雁が、ますます遠ざかって雲に隠れていく。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
人麿(柿本人麻呂)
  1. 1秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜににに初句
  2. 2山やま山やまやまとびとびとび越こ越ここゆるゆるゆる二句
  3. 3雁かり雁かりかりがねのがねのがねの三句
  4. 4いやいやいや遠とほ遠とほとおざかりざかりざかり四句
  5. 5雲くも雲くもくも隱がく隱がくがくれつゝれつゝれつつ結句

引用の仕方

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現代語訳

秋風の中、山を飛び越えていく雁が、ますます遠ざかって雲に隠れていく。

意訳

秋風に乗って山を越えていく雁の群れが、だんだん遠ざかり、ついには雲の中に見えなくなっていく。

語釈・文法注

いや
ますます。

和歌

作者
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 生没年未詳(七世紀後半〜八世紀初め)
持統・文武天皇の時代の宮廷歌人。『万葉集』を代表する歌人で、長歌・短歌ともにすぐれ、のちに「歌聖」とあがめられた。平安時代には人麻呂の作と伝える歌が多く、新古今集にもその名で多くの歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・498番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

人麻呂の歌として伝わる。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、87頁(コマ53)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日