古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 493番

曙や

源通光(みなもとのみちてる)

夜明けよ、川瀬の波を高瀬舟で下っているのだろうか、舟の人の袖が秋霧の中に見える。

作者
左衞門督通光(源通光)
  1. 1河かは河かはかわ霧きり霧きりきりといふことといふことということををを詞書
  2. 2曙あけぼの曙あけぼのあけぼのややや初句
  3. 3川かは川かはかわ瀨せ瀨せせののの浪なみ浪なみなみののの二句
  4. 4高たか高たかたか瀨せ瀨せせ舟ぶね舟ぶねぶね三句
  5. 5くだすかくだすかくだすか人ひと人ひとひとののの四句
  6. 6袖そで袖そでそでののの秋霧あきぎり秋霧あきぎりあきぎり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「河霧」という題で詠んだ歌。

夜明けよ、川瀬の波を高瀬舟で下っているのだろうか、舟の人の袖が秋霧の中に見える。

意訳

夜明けの川に霧が立ちこめ、川瀬の波間に高瀬舟が下っていく。霧の中に、舟をこぐ人の袖がかすかに見え隠れする。

語釈・文法注

高瀨舟
浅瀬を行く底の平たい舟。

和歌

作者
源通光(みなもとのみちてる) 1187–1248
内大臣源通親の子で、通具の弟。太政大臣に至った。後鳥羽院の歌壇で活躍し、千五百番歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・493番
歌体
短歌
状況
詞書「河霧といふことを」(「河霧」という題で詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

通光の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、86頁(コマ53)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日