新古今和歌集 巻第五 秋歌下 486番
秋はつる
秋の終わる夜更けの月を見ると、袖も残らず涙の露が置いていたことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕九月十三夜、月が曇りなく照っていましたのを、眺め明かして詠んだ歌。
秋の終わる夜更けの月を見ると、袖も残らず涙の露が置いていたことだ。
意訳
秋も終わりの九月十三夜、夜更けの月を眺めていると、名残惜しさに涙がこぼれ、袖はすっかり濡れてしまった。
語釈・文法注
- 九月十三夜
- 八月十五夜とともに月見をした夜。
和歌
- 作者
- 藤原道信(ふじわらのみちのぶ) 972–994
太政大臣藤原為光の子。和歌にすぐれたが、二十三歳の若さで亡くなった。藤原実方と親しかった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・486番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「九月十三夜、月隈なく侍りけるを詠めあかしてよみける」(九月十三夜、月が曇りなく照っていましたのを、眺め明かして詠んだ歌)。
解説
道信の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、85頁(コマ52)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日