古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 477番

衣うつ

藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね)

衣を打つ音が響く深い山の庵で、しばらくの間も見ることのできない夢路に、手枕を結ぶことだ。

作者
權中納言公經(藤原公経(西園寺公経))
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、秋あき秋あきあきののの歌うた歌うたうた詞書
  2. 2衣ころも衣ころもころもうつうつうつ初句
  3. 3深山みやま深山みやまみやまののの庵いほ庵いほいおののの二句
  4. 4しば〳〵もしば〳〵もしばしばも三句
  5. 5しらぬしらぬしらぬ夢路ゆめぢ夢路ゆめぢゆめじににに四句
  6. 6むすぶむすぶむすぶ手枕たまくら手枕たまくらたまくら結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合に詠んだ秋の歌。

衣を打つ音が響く深い山の庵で、しばらくの間も見ることのできない夢路に、手枕を結ぶことだ。

意訳

深い山の庵では、衣を打つ砧の音がしきりに響く。手枕をして眠ろうとしても、その音にさえぎられて、しばらくも夢を見ることができない。

語釈・文法注

しば〳〵
「しばしば(たびたび)」と、庵の「柴」を響かせる。
手枕
腕を枕にすること。

和歌

作者
藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね) 1171–1244
藤原実宗の子で、藤原定家の妻の弟。太政大臣に至った。承久の乱では幕府方に通じ、乱後は朝廷の実権を握った。京都の北山に西園寺を建て、西園寺家の祖となった。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・477番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に、秋の歌」(千五百番歌合に詠んだ秋の歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

公経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、84頁(コマ52)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日